松の針
さつきのみぞれをとつてきた、あのきれいな松のえだだよ、おお おまへはまるでとびつくやうに、そのみどりの葉にあつい頬をあてる、そんな植物性の青い針のなかに、はげしく頬を刺させることは、むさぼるやうにさへすることは、どんなにわたくしたちをおどろかすことか、そんなにまでもおまへは林へ行きたかつたのだ、おまへがあんなにねつに燃され、あせやいたみでもだえてゐるとき、わたくしは日のてるとこでたのしくはたらいたり、ほかのひとのことをかんがへながら森をあるいてゐた、⦅*ああいい さつぱりした、まるで林のながさ来たよだ⦆、鳥のやうに栗鼠のやうに、おまへは林をしたつてゐた、どんなにわたくしがうらやましかつたらう、ああけふのうちにとほくへさらうとするいもうとよ、ほんたうにおまへはひとりでいかうとするか、わたくしにいつしよに行けとたのんでくれ、泣いてわたくしにさう言つてくれ、おまへの頬の けれども、なんといふけふのうつくしさよ、わたくしは緑のかやのうへにも、この新鮮な松のえだをおかう、いまに雫もおちるだらうし、そら、さはやかな、terpentine《ターペンテイン》の匂もするだらう、⦅一九二二、一一、二七⦆
無声慟哭
こんなにみんなにみまもられながら、おまへはまだここでくるしまなければならないか、ああ巨きな信のちからからことさらにはなれ、また純粋やちひさな徳性のかずをうしなひ、わたくしが青ぐらい修羅をあるいてゐるとき、おまへはじぶんにさだめられたみちを、ひとりさびしく往かうとするか、信仰を一つにするたつたひとりのみちづれのわたくしが、あかるくつめたい精進のみちからかなしくつかれてゐて、毒草や蛍光菌のくらい野原をただよふとき、おまへはひとりどこへ行かうとするのだ、(*おら おかないふうしてらべ)何といふあきらめたやうな悲痛なわらひやうをしながら、またわたくしのどんなちひさな表情も、けつして見遁さないやうにしながら、おまへはけなげに母に訊くのだ、(うんにや ずゐぶん立派だぢやい、けふはほんとに立派だぢやい)ほんたうにさうだ、髪だつていつそうくろいし、まるでこどもの苹果の頬だ、どうかきれいな頬をして、あたらしく天にうまれてくれ、⦅*それでもからだくさえがべ?⦆、⦅うんにや いつかう⦆、ほんたうにそんなことはない、かへつてここはなつののはらの、ちひさな白い花の匂でいつぱいだから、ただわたくしはそれをいま言へないのだ、(わたくしは修羅をあるいてゐるのだから)わたくしのかなしさうな眼をしてゐるのは、わたくしのふたつのこころをみつめてゐるためだ、ああそんなに、かなしく眼をそらしてはいけない、⦅一九二二、一一、二七⦆
註、*あめゆきとつてきてください、*あたしはあたしでひとりいきます、*またひとにうまれてくるときは、こんなにじぶんのことばかりで、くるしまないやうにうまれてきます、*ああいい さつぱりした、まるではやしのなかにきたやうだ、*あたしこはいふうをしてるでせう、*それでもわるいにほひでせう
風林
(かしはのなかには鳥の巣がない、あんまりがさがさ鳴るためだ)ここは艸があんまり粗く、とほいそらから空気をすひ、おもひきり倒れるにてきしない、そこに水いろによこたはり、一列生徒らがやすんでゐる、(かげはよると亜鉛とから合成される)それをうしろに、わたくしはこの草にからだを投げる、月はいましだいに銀のアトムをうしなひ、かしははせなかをくろくかがめる、柳沢の杉はコロイドよりもなつかしく、ばうずの沼森のむかふには、騎兵聯隊の灯も澱んでゐる、⦅ああおらはあど死んでもい⦆、⦅おらも死んでもい⦆、(それはしよんぼりたつてゐる宮沢か、さうでなければ小田島国友、向ふの柏木立のうしろの闇が、きらきらつといま顫へたのは、Egmont Overture にちがひない、たれがそんなことを云つたかは、わたくしはむしろかんがへないでいい)⦅伝さん しやつつ何枚 三枚着たの⦆、せいの高くひとのいい佐藤伝四郎は、月光の反照のにぶいたそがれのなかに、しやつのぼたんをはめながら、きつと口をまげてわらつてゐる、降つてくるものはよるの微塵や風のかけら、よこに鉛の針になつてながれるものは月光のにぶ、⦅ほお おら……⦆、言ひかけてなぜ堀田はやめるのか、おしまひの声もさびしく反響してゐるし、さういふことはいへばいい、(言はないなら手帳へ書くのだ)とし子とし子、野原へ来れば、また風の中に立てば、きつとおまへをおもひだす、おまへはその巨きな木星のうへに居るのか、鋼青壮麗のそらのむかふ、(ああけれどもそのどこかも知れない空間で、光の紐やオーケストラがほんたうにあるのか、…………此処あ日あ永あがくて、一日のうちの何時だがもわがらないで……ただひときれのおまへからの通信が、いつか汽車のなかでわたくしにとどいただけだ)とし子 わたくしは高く呼んでみようか、⦅手凍えだ⦆、⦅手凍えだ?俊夫ゆぐ凍えるな、こなひだもボダンおれさ掛げらせだぢやい⦆、俊夫といふのはどつちだらう 川村だらうか、あの青ざめた喜劇の天才「植物医師」の一役者、わたくしははね起きなければならない、⦅おゝ 俊夫てどつちの俊夫⦆、⦅川村⦆、やつぱりさうだ、月光は柏のむれをうきたたせ、かしははいちめんさらさらと鳴る、(一九二三、六、三)
白い鳥
⦅みんなサラーブレツドだ、あゝいふ馬 誰行つても押へるにいがべが⦆、⦅よつぽどなれたひとでないと⦆、古風なくらかけやまのした、おきなぐさの冠毛がそよぎ、鮮かな青い樺の木のしたに、何匹かあつまる茶いろの馬、じつにすてきに光つてゐる、(日本絵巻のそらの群青や、天末の turquois《タコイス》 はめづらしくないが、あんな大きな心相の、光の環は風景の中にすくない)二疋の大きな白い鳥が、鋭くかなしく啼きかはしながら、しめつた朝の日光を飛んでゐる、それはわたくしのいもうとだ、死んだわたくしのいもうとだ、兄が来たのであんなにかなしく啼いてゐる、(それは一応はまちがひだけれども、まつたくまちがひとは言はれない)あんなにかなしく啼きながら、朝のひかりをとんでゐる、(あさの日光ではなくて、熟してつかれたひるすぎらしい)けれどもそれも夜どほしあるいてきたための、vague《バーグ》 な銀の錯覚なので、(ちやんと今朝あのひしげて融けた金の液体が、青い夢の北上山地からのぼつたのをわたくしは見た)どうしてそれらの鳥は二羽、そんなにかなしくきこえるか、それはじぶんにすくふちからをうしなつたとき、わたくしのいもうとをもうしなつた、そのかなしみによるのだが、(ゆふべは柏ばやしの月あかりのなか、けさはすずらんの花のむらがりのなかで、なんべんわたくしはその名を呼び、またたれともわからない声が、人のない野原のはてからこたへてきて、わたくしを嘲笑したことか)そのかなしみによるのだが、またほんたうにあの声もかなしいのだ、いま鳥は二羽 かゞやいて白くひるがへり、むかふの湿地 青い蘆のなかに降りる、降りようとしてまたのぼる、(日本武尊の新らしい御陵の前に、おきさきたちがうちふして嘆き、そこからたまたま千鳥が飛べば、それを尊のみたまとおもひ、蘆に足をも傷つけながら、海べをしたつて行かれたのだ)清原がわらつて立つてゐる、(日に灼けて光つてゐるほんたうの農村のこども、その菩薩ふうのあたまの容はガンダーラから来た)水が光る きれいな銀の水だ、⦅さああすこに水があるよ、口をすゝいでさつぱりして往かう、こんなきれいな野はらだから⦆、(一九二三、六、四)
オホーツク挽歌
青森挽歌
こんなやみよののはらのなかをゆくときは、客車のまどはみんな水族館の窓になる、(乾いたでんしんばしらの列が、せはしく遷つてゐるらしい、きしやは銀河系の玲瓏レンズ、巨きな水素のりんごのなかをかけてゐる)りんごのなかをはしつてゐる、けれどもここはいつたいどこの停車場だ、枕木を焼いてこさへた柵が立ち、(八月の よるのしじまの 寒天凝膠)支手のあるいちれつの柱は、なつかしい陰影だけでできてゐる、黄いろなラムプがふたつ点き、せいたかくあをじろい駅長の、真鍮棒もみえなければ、じつは駅長のかげもないのだ、(その大学の昆虫学の助手は、こんな車室いつぱいの液体のなかで、油のない赤髪をもじやもじやして、かばんにもたれて睡つてゐる)わたくしの汽車は北へ走つてゐるはずなのに、ここではみなみへかけてゐる、焼杭の柵はあちこち倒れ、はるかに黄いろの地平線、それはビーアの澱をよどませ、あやしいよるの 陽炎と、さびしい心意の明滅にまぎれ、水いろ川の水いろ駅、(おそろしいあの水いろの空虚なのだ)汽車の逆行は希求の同時な相反性、こんなさびしい幻想から、わたくしははやく浮びあがらなければならない、そこらは青い孔雀のはねでいつぱい、真鍮の睡さうな脂肪酸にみち、車室の五つの電燈は、いよいよつめたく液化され、(考へださなければならないことを、わたくしはいたみやつかれから、なるべくおもひださうとしない)今日のひるすぎなら、けはしく光る雲のしたで、まつたくおれたちはあの重い赤いポムプを、ばかのやうに引つぱつたりついたりした、おれはその黄いろな服を着た隊長だ、だから睡いのはしかたない、(おゝおまへ《オー ヅウ》 せはしいみちづれよ《アイリーガー ゲゼルレ》、どうかここから急いで去らないでくれ《アイレドツホ ニヒト フオン デヤ ステルレ》、⦅尋常一年生 ドイツの尋常一年生⦆、いきなりそんな悪い叫びを、投げつけるのはいつたいたれだ、けれども尋常一年生だ、夜中を過ぎたいまごろに、こんなにぱつちり眼をあくのは、ドイツの尋常一年生だ)あいつはこんなさびしい停車場を、たつたひとりで通つていつたらうか、どこへ行くともわからないその方向を、どの種類の世界へはひるともしれないそのみちを、たつたひとりでさびしくあるいて行つたらうか、(草や沼やです、一本の木もです)⦅ギルちやんまつさをになつてすわつてゐたよ⦆、⦅こおんなにして眼は大きくあいてたけど、ぼくたちのことはまるでみえないやうだつたよ⦆、⦅ナーガラがね 眼をじつとこんなに赤くして、だんだん環をちひさくしたよ こんなに⦆、⦅し 環をお切り そら 手を出して⦆、⦅ギルちやん青くてすきとほるやうだつたよ⦆、⦅鳥がね たくさんたねまきのときのやうに、ばあつと空を通つたの、でもギルちやんだまつてゐたよ⦆、⦅お日さまあんまり変に飴いろだつたわねえ⦆、⦅ギルちやんちつともぼくたちのことみないんだもの、ぼくほんたうにつらかつた⦆、⦅さつきおもだかのとこであんまりはしやいでたねえ⦆、⦅どうしてギルちやんぼくたちのことみなかつたらう、忘れたらうかあんなにいつしよにあそんだのに⦆、かんがへださなければならないことは、どうしてもかんがへださなければならない、とし子はみんなが死ぬとなづける、そのやりかたを通つて行き、それからさきどこへ行つたかわからない、それはおれたちの空間の方向ではかられない、感ぜられない方向を感じようとするときは、たれだつてみんなぐるぐるする、⦅耳ごうど鳴つてさつぱり聞けなぐなつたんちやい⦆、さう甘えるやうに言つてから、たしかにあいつはじぶんのまはりの、眼にははつきりみえてゐる、なつかしいひとたちの声をきかなかつた、にはかに呼吸がとまり脈がうたなくなり、それからわたくしがはしつて行つたとき、あのきれいな眼が、なにかを索めるやうに空しくうごいてゐた、それはもうわたくしたちの空間を二度と見なかつた、それからあとであいつはなにを感じたらう、それはまだおれたちの世界の幻視をみ、おれたちのせかいの幻聴をきいたらう、わたくしがその耳もとで、遠いところから声をとつてきて、そらや愛やりんごや風 すべての勢力のたのしい根源、万象同帰のそのいみじい生物の名を、ちからいつぱいちからいつぱい叫んだとき、あいつは二へんうなづくやうに息をした、白い尖つたあごや頬がゆすれて、ちひさいときよくおどけたときにしたやうな、あんな偶然な顔つきにみえた、けれどもたしかにうなづいた、⦅ヘツケル博士!わたくしがそのありがたい証明の、任にあたつてもよろしうございます⦆、仮睡硅酸の雲のなかから、凍らすやうなあんな卑怯な叫び声は……(宗谷海峡を越える晩は、わたくしは夜どほし甲板に立ち、あたまは具へなく陰湿の霧をかぶり、からだはけがれたねがひにみたし、そしてわたくしはほんたうに挑戦しよう)たしかにあのときはうなづいたのだ、そしてあんなにつぎのあさまで、胸がほとつてゐたくらゐだから、わたくしたちが死んだといつて泣いたあと、とし子はまだまだこの世かいのからだを感じ、ねつやいたみをはなれたほのかなねむりのなかで、ここでみるやうなゆめをみてゐたかもしれない、そしてわたくしはそれらのしづかな夢幻が、つぎのせかいへつゞくため、明るいいゝ匂のするものだつたことを、どんなにねがふかわからない、ほんたうにその夢の中のひとくさりは、かん護とかなしみとにつかれて睡つてゐた、おしげ子たちのあけがたのなかに、ぼんやりとしてはひつてきた、⦅黄いろな花こ おらもとるべがな⦆、たしかにとし子はあのあけがたは、まだこの世かいのゆめのなかにゐて、落葉の風につみかさねられた、野はらをひとりあるきながら、ほかのひとのことのやうにつぶやいてゐたのだ、そしてそのままさびしい林のなかの、いつぴきの鳥になつただらうか、I'estudiantina を風にききながら、水のながれる暗いはやしのなかを、かなしくうたつて飛んで行つたらうか、やがてはそこに小さなプロペラのやうに、音をたてて飛んできたあたらしいともだちと、無心のとりのうたをうたひながら、たよりなくさまよつて行つたらうか、わたくしはどうしてもさう思はない、なぜ通信が許されないのか、許されてゐる そして私のうけとつた通信は、母が夏のかん病のよるにゆめみたとおなじだ、どうしてわたくしはさうなのをさうと思はないのだらう、それらひとのせかいのゆめはうすれ、あかつきの薔薇いろをそらにかんじ、あたらしくさはやかな感官をかんじ、日光のなかのけむりのやうな羅をかんじ、かがやいてほのかにわらひながら、はなやかな雲やつめたいにほひのあひだを、交錯するひかりの棒を過ぎり、われらが上方とよぶその不可思議な方角へ、それがそのやうであることにおどろきながら、大循環の風よりもさはやかにのぼつて行つた、わたくしはその跡をさへたづねることができる、そこに碧い寂かな湖水の面をのぞみ、あまりにもそのたひらかさとかがやきと、未知な全反射の方法と、さめざめとひかりゆすれる樹の列を、ただしくうつすことをあやしみ、やがてはそれがおのづから研かれた、天の瑠璃の地面と知つてこゝろわななき、紐になつてながれるそらの楽音、また瓔珞やあやしいうすものをつけ、移らずしかもしづかにゆききする、巨きなすあしの生物たち、遠いほのかな記憶のなかの花のかをり、それらのなかにしづかに立つたらうか、それともおれたちの声を聴かないのち、暗紅色の深くもわるいがらん洞と、意識ある蛋白質の砕けるときにあげる声、亜硫酸や笑気のにほひ、これらをそこに見るならば、あいつはその中にまつ青になつて立ち、立つてゐるともよろめいてゐるともわからず、頬に手をあててゆめそのもののやうに立ち、(わたくしがいまごろこんなものを感ずることが、いつたいほんたうのことだらうか、わたくしといふものがこんなものをみることが、いつたいありうることだらうか、そしてほんたうにみてゐるのだ)と、斯ういつてひとりなげくかもしれない……わたくしのこんなさびしい考は、みんなよるのためにできるのだ、夜があけて海岸へかかるなら、そして波がきらきら光るなら、なにもかもみんないいかもしれない、けれどもとし子の死んだことならば、いまわたくしがそれを夢でないと考へて、あたらしくぎくつとしなければならないほどの、あんまりひどいげんじつなのだ、感ずることのあまり新鮮にすぎるとき、それをがいねん化することは、きちがひにならないための、生物体の一つの自衛作用だけれども、いつでもまもつてばかりゐてはいけない、ほんたうにあいつはここの感官をうしなつたのち、あらたにどんなからだを得、どんな感官をかんじただらう、なんべんこれをかんがへたことか、むかしからの多数の実験から、倶舎がさつきのやうに云ふのだ、二度とこれをくり返してはいけない、おもては軟玉と銀のモナド、半月の噴いた瓦斯でいつぱいだ、巻積雲のはらわたまで、月のあかりはしみわたり、それはあやしい蛍光板になつて、いよいよあやしい苹果の匂を発散し、なめらかにつめたい窓硝子さへ越えてくる、青森だからといふのではなく、大てい月がこんなやうな暁ちかく、巻積雲にはひるとき……⦅おいおい あの顔いろは少し青かつたよ⦆、だまつてゐろ、おれのいもうとの死顔が、まつ青だらうが黒からうが、きさまにどう斯う云はれるか、あいつはどこへ堕ちようと、もう無上道に属してゐる、力にみちてそこを進むものは、どの空間にでも勇んでとびこんで行くのだ、ぢきもう東の鋼もひかる、ほんたうにけふの……きのふのひるまなら、おれたちはあの重い赤いポムプを……⦅もひとつきかせてあげよう、ね じつさいね、あのときの眼は白かつたよ、すぐ瞑りかねてゐたよ⦆、まだいつてゐるのか、もうぢきよるはあけるのに、すべてあるがごとくにあり、かゞやくごとくにかがやくもの、おまへの武器やあらゆるものは、おまへにくらくおそろしく、まことはたのしくあかるいのだ、⦅みんなむかしからのきやうだいなのだから、けつしてひとりをいのつてはいけない⦆、ああ わたくしはけつしてさうしませんでした、あいつがなくなつてからあとのよるひる、わたくしはただの一どたりと、あいつだけがいいとこに行けばいいと、さういのりはしなかつたとおもひます、(一九二三、八、一)

